気まぐれなももぽえむ

気まぐれなももぽえむです。

550W電源移植完了!

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本日は、電源の移植工事を行いました。

PCV-MXS7Rには、MJPC-270A1という最大268.9Wの電源が搭載されています。
このままですと、最近のCPUやグラボは電気を食うので確実に容量オーバーになってしまいます。

ところが、ASUSの電源計算機
   http://support.asus.com.tw/PowerSupplyCalculator/PSCalculator.aspx?SLanguage=ja-jp
で調べてみると、かろうじて250Wとなる組み合わせがあり、実際に動かしても何とか動作する
ということがわかりました。

そこで、現在の電源のままP5K-VMやQ6600を積んだまま電源を入れてみると何とか動作していました。

ですが、やはりこのまま使い続けるのは非常に不安なので、
初期不良検査用に購入していたサイスの剛力(GOURIKI)550Aを移植することにしました。

最初は、現在の電源を取り外して、その代わりに剛力をそのまま入れることも考えましたが、
ATX電源は幅5mm高さ2mm程度大きく、そのまま入れることはできませんでした。
#これぐらいなら工夫すれば入ってしまうのでは?と思うかもしれませんが、
#このケースの場合、電源をはずさなければ何も作業ができないのでメンテナンス性も
#必要でしたので、中身の移植以外考えられませんでした。

そこで剛力の中を覗いてみると、現在の電源の中と比べて基板が少し小さいことが見て取れました。
これが移植を決めた大きなきっかけです。

ここで紹介する、作業は細かいものではありませんが、かなりのリスクを伴います。
下手をすると電源はおろか本体も壊しかねませんので、
もし実施する場合はそれなりの心構えを持って行ってください。
もちろん作業後は、ソニーやサイスに対してサポートの依頼は一切できなくなります。
#私も一切の責任は負いません。あらかじめご了承ください。

用意するものは、12cm 1000~1500rpmの静音ファンと半田ゴテと少しの半田。
#あと、4ピンの電源コネクタからミニ(FD用)コネクタに変換する変換ケーブルが1組必要です。

さて、まずはMJPC-270A1をバラバラに分解します。
本体から電源を完全にはずし、その後ドライバーでコンセント側の3本のネジをはずすと
カバーが外れます。その後、ケーブルの脇とファンの側の隅に付いているネジをはずすと
ファンと電源部がコの字型の二つに分かれます。
#このとき、ファンのケーブルが短いのでゆっくりずらしながらコネクタをはずしてバラしてください。

とりあえずファンを取り替えます。
なぜかというと、マザーボードを入れ替えましたのでファンコントロールが効かなくなり、
最大回転数で回り続けてしまうためです。

次に、本体を裏返し四つ角に止まっているネジをはずします。
すると基板が外れて浮いた状態になります。
ここで、熱した半田ごてを使って、電源のコネクタの部分の配線をはずします。
#ここは細線をねじったものをハンダ付けされているので火傷しないようにしながら線をぐりぐり
#しないと外れないかもしれません。

これで電源のケースができました。

次は剛力の中身の取出しです。

剛力は、ファン側のファンのネジの外側に付いている小さなネジをはずして、本体をこじると
ファンと電源部が分かれます。保証用のシールが角に貼られていますのでカッターなどで
切っておいてください(これを切った時点で保証対象外となります)。
ついでに電圧切り替えスイッチのネジもはずしておいてください。

ファンは使いませんが、ファン用の配線を使用します。適当な長さでカットしてください。
長いほう(黄、黒)、短いほう(赤、黒)の両方共です。
#私は両方のファンを生かすために元の配線を半田ごてで移植しました。これでもかまいません。

そうしたら、剛力では基板の上から四隅に止まっているネジをはずします。
また、半田ごてを使って、電源コネクタ部の配線をはずします。
#剛力は、大きなコイルが乗った基板が直接ハンダ付けされています。

そしてその下にある外部電源スイッチの配線の片方(茶)も半田ごてではずします。
#このとき、MJPC-270A1では外部電源スイッチはありませんので茶の線を半田ゴテで
#直接つないでしまいます。

これで剛力の中身が取り出せたと思います。

そうしたら今度は、組み込みです。
剛力の中身をMJPC-270A1のケースに組み込んでみます。
ネジの穴が合わないことがすぐにわかります。もちろんですが。。。
仕方がないので、細めの結束バンドを使って2箇所に止めて固定してしまいます。
1箇所はネジで止めてもいいでしょう。
#MJPC-270A1の基板の裏側に付いている透明のプラスティックのカバーを使うことで
#ショートはしませんので動かないように固定されていれば大丈夫です。

MJPC-270A1の電源コネクタと剛力の中のコネクタ用基板をハンダ付けします。
このとき、基板が少し下を向くように固定してください。
#なぜかというとギリギリの位置にファンがきますので。

次にファンの電源を加工します。
#私の場合は、根元から移植してしまいました。
短いほうの赤は3ピンのパルス電圧(P)、長いほうの黄は3ピンの電源(+12)、後の2本の黒はまとめて
しまいます。そしてどちらかの黒の線(GND)と結線してください。

ここまでできたら組み立て作業です。

先に、ケースファン用の2本の赤・黒のケーブルは必要がないのでコネクタを引き抜いてはずします。

MJPC-270A1のボードより高さがありますし、出ているケーブルの本数も多いのでビッチリとしますので
調整しながらくみ上げます。かなり組み立てには苦労します。

あとは、ネジをはめて、カバーをつけて。。。これで電源の移植作業は終了です。

でも、これで終わりではありません。

なぜかというと、MJPC-270A1には、SDAS(Sony Digital Audio System)用の8ピンのコネクタが
ATX(20P)のコネクタから生えています。
これがないと、音がでません。
幸い、ケーブルの色はすべて同じ色で構成されていますので、すべて根元の部分でニッパで切り取り
ます。そして本当は2線の結線コネクタを買ってきてそれでつないでもいいと思いますが、
確実に配線するために今回は、ATX(24P)のケーブルの途中を被服を剥き取りハンダ付けする方法を
取りました。マザーボードの電源を支える大切なケーブルへの細工のため心して切らないように
気をつけながら行ってください。
私は、被服を剥くのが大変だったので半田ごてで焼き取ってしまいました。
ハンダの乗りがあまりよくなくなってしまうのでこの方法はあまりお勧めしません。
配線したらビニールテープで絶縁してください。
8本すべて終われば完成です。
#後日コメントに書きましたがこのうち1本緑色の配線(PSON信号)だけは配線しません。
#SDAS(電源ボタン)による電源OFFできない問題を回避するためです。

テスターなどで導通テストを必ず行ってください。

ここまできたら、後はエアフローを考えながら結束バンドで固定できるものは固定しながら
本体に電源を組み込みます。

これで、作業終了です。
単体で電源を入れるなど、テストを十分に行ってきちんと配線されていることを確認してください。