気まぐれなももぽえむ

気まぐれなももぽえむです。

いろいろ問題のあるマシン

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Apple Mac mini late 2012のその後だが、

いろいろと問題の多いマシンだ。

まず、5年前に発売されたマシンが故の問題。
(1) メモリー問題→16GBまでしかサポートされない。
  理論的にはCPUやチップセットは32GBまでサポートしているはずが、
  現在のAppleファームウェアでは、32GB実装しても立ち上がらない。
  今では普通にDDR3-1600 SODIMMで1枚16GB、2枚で32GBが買える。
  買ってきて実装して電源を入れると「プー、プー」といって
  立ち上がろうとしない。
  現在最新ファームウェア(2015-002)でも認識してくれない。
次に、当時としてはかなり画期的だったと思うが今でも解決できずにボロボロの問題。
(2) HDMI端子とミニDP(Thunderbokt)端子の2系統が付いているが、
  両端子ともに制限が多い。というかどちらもまともではない。
  まず、HDMI端子はフルHD(1920x1080)、60Hzまでしか出力できない。
  これもAppleが制限をかけているようだ。HDMI規格の1.2。
  私はWQHD(2560x1440)の27"ディスプレイを持っているのだが
  HDMI端子に接続しても1920x1080(60Hz)までしか表示できない。
  別途SwitchResXというアプリでWQHD2560x1440とかの設定はできるが、
  それでもディスプレイ側の入力を確認すると1920x1080(60Hz)のまま。
  疑似的にソフトで表示しているだけでRetinaの逆を行っているだけ。
  とどのつまり、ボケて表示される。

  次にミニDP端子、こちらは4K(30Hz)まで出力が可能。
  ただ、4Kディスプレイにつないでしまうと、初期画面が表示されない。
  一番困るのは、Optionボタンを押して起動ディスクを選択する画面を表示
  させたくてもHDMI端子側にのみ表示されるので、4Kディスプレイ上には
  表示されない。
  さらに、4Kディスプレイでは最新のmacOS Sierraでも画面が壊れる。
  ブート時のリンゴマークにプログレスバーが表示されるが、その時点で
  リンゴマークにノイズが乗り、プログレスバーは何本にもダブってまともに
  表示されない。さらにログオン後の初期画面ではFinderメニューの色が変になり、
  画面中央右側付近にゴミのような縞模様が出る。
  これについては、いったんログオフしてログオンしなおすと正常に表示される
  ことがわかっている。
  私の見立てではHD4000の初期パラメータが間違えているか初期化に失敗して
  いるように思える。1度失敗してもどこかで2度目の初期化を行えば正常に
  動かせると思うのだが、アップルはそこまで対応してはくれない。

  さらにさらにBOOTCAMPをインストールすると、もっとヤバい事態も発生する。
  それは、HDMI端子にしか起動時の表示ができないということなのでHDMI端子
  を使ってBOOTCAMPをインストールしていくのだが、Windows 10 1703
  Creators Updateをインストールするとデバイスの設定が終わって再起動後に
  いきなり画面が砂の嵐! そして内臓スピーカーがブツブツ言いだす。
  放っておいても解決されず、ブツブツとスピーカーが壊れそうな音と、砂の嵐
  を繰り返す。
  何が起きているかというと、HD4000の初期化に失敗して砂の嵐、音は、
  Cortanaで初期設定をアナウンスしているのだが、それが化け化けでブツブツ
  聞こえているのだ。
  試しにそのままミニDP端子をつないでみるとWindows 10の初期設定画面が
  表示されているのだ。
  その後はHDMI端子に接続しなおしても問題なくインストールを続行できる。
  iIntel HD Graphics 4000のドライバーはWindows Updateですぐに
  アップデートされるため、そこまで行けば特に問題ない状態になる。

  さらにもう一つ。
(3)Apple KeyboardとApple Wireless TrackpadをいうBluetooth製品。
  純正品でなおかつ同世代のアクセサリなのだが、起動時に認識されないことが
  多々ある。ブート時のオプションキーやマウスカーソルが動かないことが
  あり、さらにさらにBOOTCAMP上のWindowsでもパワースイッチを押さないと
  認識されないことがある。
  それが毎回なのではなくふとした時に認識されていない。
  不安定そのものなのだ。

  今までに2台のMac mini late 2012を試したが、全く同じ現象、
  挙動はまったく同じ。なのでこれらは仕様である。

  以上、ここまですべてハードウェア障害ではなく、
  ソフトウェアの問題。酷いものだ。

さらに、発熱。
(4)Mac mini本体は排熱が下手で、常に本体は熱を持っている。
  手の込んだ作業を行わせると熱くて触れないほど高熱状態になることもある。
  これについてはいたし方がない面もある。というかアップル製品は
  他の製品でもコンパクトさを追求するために排熱は得てして下手なのは
  既知の事実。Time CapsuleMacbook Pro/AirなどでもCPUロードが上がると
  冷却ファンは回るものの熱をにがせるほどのパワーがないため高熱になる。

  時代錯誤はあるにせよ、異端児と言っても過言ではないかもしれない。
  少なくとも画面表示が壊れるのは非常に不愉快だし、どうせなら完全に使えなく   するべきだと思う。中途半端に不具合を抱えたまま使えるようにしておく方が
  不愉快に感じる。サポート外のDPはまだしもHDMI端子でも問題が残っているのは
  完全主義のアップルらしからぬ事態だと思う。

  いままでアップル製品は最新を追いかけてきたが、
  少し古いマシンに目を向けると、保守が行き届いているとは思えない。
  「こんなものをAppleが売っていたのか」と思うとかなり幻滅する。