気まぐれなももぽえむ

気まぐれなももぽえむです。

VAIO MX(PCV-MXS7R)マニュアルリカバリー法

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これから説明するのは、SONY VAIO MX(PCV-MXS7R)(2003年春モデル)に対して
マザーボードを交換した場合の購入時に付属する標準ソフトウェアのリカバリに関するものです。
マザーボード交換を行った場合、VAIO MXとして認識させるためにはDMI情報の移植が必要です。

完全なリカバリを行うには、(以前から私が行っていたように)
リカバリ起動ディスク」から起動して、
 ・システムリカバリ(Windows XP Home Edition)※
 ・アプリケーションリカバリ
と行うことで工場出荷時の状態に戻すことができます。
チップセットの違い等で一度XPが立ち上がらなくなってしまうので、システムリカバリ後に
 Windows XP Home Edition OEM版CDなどを用いて修復セットアップを行ってやる必要があります。

この方法ですと、マザーボード交換を行ってもDMI情報さえきちんと移植できていれば、
物理的に存在しなくなってしまうハードウェアに依存するもの以外のソフトウェアは完全に動作します。

ですが、
今回、標準のOSを特殊なOSのWindows XP Media Center Edition 2005に変更するために上記の方法を
使うことができないため、システムリカバリーを行わずにXPをクリーンインストールした状態に
手動にてシステムのリカバリを行い、アプリケーションリカバリを自動で行ってしまう方法です。
※その後の情報でHome EditionからMedia Center Editionにアップグレードする方法もありました。

この方法では、直接リカバリディスクによるシステムリカバリを行わないために、
弊害として以下のソフトウェアがインストールされません(出来ません)。
Dolby Audio
・DigiOn
・Grami
・Grami Best Selection
・VERITAS Software RecordNow DX
・乗換案内 時刻表対応版
Acrobat Reader 5.1
Adobe Photoshop Elements 2.0
RealOne Player
・インターネット新規ご入会
・オンラインサービスのご紹介
・プロバイダーおすすめ情報
・大事なデータはウェブポケットに保管
VAIOメニュー
(2008/05/24現在での確認状況)
これらは、システムリカバリ直後のシステムで、すでにインストール状態になっているものです。
#いっぱいあるように見えますが、この中で(私が)困るとしたら
Photoshop Elements 2.0とVAIOメニューぐらいではないでしょうか?
上記以外、一通り動作確認、VAIOアップデートの確認も特に問題なく行えています。

この方式は、クリーンインストール状態にソフトのみリカバリーを行うので、
他のOSにも応用できるかもしれません。

では、そのリカバリの方法を説明します。

(1) まず準備として、リカバリしたばかりの状態から以下を吸い出しておかなければなりません。
  ファイルがありますので、以下のファイルをUSBメモリや使わないディスクなどに保存します。
  ・C:\Program Files\sony\VAIO Application Recovery Utility 配下のファイルすべて(1.26MB)
  ・C:\Program Files\sony\VAIO Recovery Utility 配下のファイルすべて(0.6MB)
  ・C:\Windows\VAIO*.bmp(VAIOの壁紙,10ファイル)
  ・C:\Windows\system32\Vaio Clock Screen Saver.*(VAIOクロックスクリーンセーバー,4ファイル)
  ・C:\Windows\system32\oeminfo.ini(マイコンピュータのプロパティで表示されるOEM情報)
  ・C:\Windows\system32\OEMLOGO.BMP(SONYロゴ)
  ・C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\VAIOソフトウェアはこちらから 配下のファイルすべて
  ・C:\Documents and Setiings\All Users\スタート メニュー\プログラム\VAIO リカバリーツール 配下のファイルすべて
  (※ *はワイルドカードです。該当するものすべてという意味)

(2) 準備ができたら、Windwos XP Media Center Edition 2005をクリーンインストールします。
  この方法は特に説明しませんが、これはこれで複雑でした(愚痴)。

(3) クリーンインストールが成功したら、(1)で保存しておいたファイル群を元の場所にコピーします。

(4) 各種ドライバのインストールを行います。
  ドライバは、リカバリDVDの\VAIO\Driversの配下に入っています。
  デバイスマネージャで「その他のデバイス」となってしまっているものを順に更新していきます。

(5) ベースアプリケーションのインストールを行います。
  ベースアプリケーションは、同じくリカバリDVDの\VAIO\Applicationsの配下に入っています。
  順にインストールしていきます。ただし、MX Special Librariesだけは最後になるようにしてください。

(6) ドライバとベースアプリのインストールが終わったら、一応再起動を行い、
  リカバリーDVDを挿入すると。。
  「VAIO リカバリーユーティリティ」が自動的に立ち上がるはずです。
  OKを押すと、アプリケーションリカバリーが始まります。
  各アプリケーションが自動的にインストールされていきます。

(7) VAIO Update、Windows Updateを用いて各種アップデートを行います。
  #実はこの作業が手間と一番時間がかかります。
  また、Norton AntiVirus 2002がインストールされていますが、既にサポート期間が終了
  していますので、すぐにアンインストールしたほうがよいです。
  #代わりに(私は)KINGSOFT InternetSecurity 無料版をインストールしています。

以上で、Windows XP MCE2005版のVAIO MX(PCV-MXS7R)ができあがりです。

トラックバック元の記事で書いていた「おまじない」とは、
VAIOアプリケーションリカバリーユーティリティのファイルを元の場所にコピーしておく」
というのがミゾで、これがないとアプリケーションリカバリーは実行できません。

※上記の弊害によるソフトウェアも何とかすれば持ってこれるかもしれません。
※ここで紹介したやり方でうまくいくとは限りません。
※PCV-MXS5R以前の機種ですと、リカバリの方法が違うかもしれません。