気まぐれなももぽえむ

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XP/Vistaデュアルブート時のシステム復元の有効化

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XPとVistaデュアルブート環境を利用している場合、
Vistaのシステム復元は制限を受ける。
Vistaで自動的に行われるチェックポイントや、手動で作成した復元ポイントは、
Vistaのみを起動しているうちは見えているが、XPを一度起動してしまうと、そこまで
作成されていた復元ポイントは一切消えてなくなってしまう。

これは、Vistaになってシャドウコピーの仕様が変更されたため、
XPをブートしてしまうとファイルの復元情報が使えなくなってしまうために
Vista側で、XPがドライブに何か変更を加えてしまっているかもしれないと判断して
Vistaが、それまでの復元ポイントを無効にしてしまうのである。

つまり、Vistaだけを使用しているときは、何かをインストールしたり10日間ごとに
システム復元ポイントが自動的に作成される(これはXPでも同様の仕様となっている)。
だが、XPを起動した瞬間にVista上でいままで作られてきたシステム復元ポイントは
使用できなくなってしまう。
すべて消去されてしまうのだ。

完全ではない(※後述)がこの制限をはずす方法がある。
Vistaのシステム復元にかかわることなのに、XPを起動し、XP側のレジストリを変更する。

(1) XPでレジストリエディタを開いたら次のエントリを探す。
  HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{71A27CDD-812A-11D0-BEC7-08002BE2092F}\UpperFilters
  ここに、VolSnapという文字列が入っていることを確認したら
  UpperFiltersというエントリ自体を削除するか名前を変更する。
  #私はUpperFilter.bakと変えた。

(2) 次に、同じくXPでコンパネから管理ツールのサービスを開き、
  Volume Shadow Copyを選択し、プロパティでスタートアップの種類を無効にする。

以上の2点で、Vistaのシステム復元ポイントは消去されなくなる。
つまりVistaでのシステム復元が使えるようになる。

ただし、(※)XP側ではバックアップやリストアは使用できなくなる。
#XP Homeの標準ではバックアップ・リストアはインストールもされていない。
シャドウコピーの仕様が変更されたため、ファイルシステムの互換性がなくなってしまったためである。
これが完全ではないがと言った理由だが仕方がない。

XPからVistaのアップグレードインストールをする際、
デュアルブートを利用する場合は、XP側であらかじめ設定してからインストールしたほうがよいだろう。